【原理原則】速さの本質とは?

どうも、本業のプレッシャーが原因か?ここ最近体調がイマイチなAraiです。先日ようやく実質的な1本目の記事を上げ、記事を書くイメージが掴めてきました。今の段階ではまだまだネタが書ききれないほどあり、正直どこから書いたら良いものか…というのが悩みの一つだったりします。

私は計画性が全くなくその場その場に全力投球!というのが性分でして、本来は基礎からしっかり体系的に学べる構成でやるべき…と思いつつ、当面は色々な方との交流からインスピレーションを頂いて気分が向いているうちに書ききるスタイルで進めたいと思います。記事がある程度揃ったら体系化して書籍化 (と言っても同人誌レベルになるとは思いますが) したりもしてみたいですね。うちの部に限らず広くモータースポーツ初心者にとっての良きバイブルになれたらいいなァと考えております。

では今回もお付き合いよろしくお願いいたします。

今回の議題と動機付け

今回は極めて単純な速さの本質、言い換えれば絶対に覆らない原理原則的な話をします。物理法則の話であり、ジャンルやカテゴリーに寄らず汎用性は極めて高いです。ただ、言われれば当たり前過ぎる話なので、だから?となる方が大半な気もしています。というわけで先に少々動機付けをさせてください。

皆様は普段どういった形態で情報収集をされていらっしゃいますでしょうか?昨今はIT技術の発達で誰でも簡単に情報にアクセスできる時代になりました。今やそういったツールで情報を得る方がほとんどと想像します。ですが、これらはあくまでも過去のデータの集合体です。言ってしまえば画面の向こうの「あなた」とは前提が異なっていることが多く、直接問題解決に繋がらないことも往々にしてあります。でも画面の向こうの「あなた」が解決したいのは今自分が直面している現実。それは画面の中の誰かがいつか経験したものとは必ずしも一致しないと思います。

モータースポーツに限った話でもないですが、そういった個々のシチュエーション、自分の人生を切り開くのはいつの時代も「思考力」だと考えています。そしてその思考力のベースになるのは揺るがない普遍の本質だとも。つまり、困ったときに立ち戻れる拠り所が本質であり、あれ?と思ったら本質から考えることで少なくともそこまでは間違えずに済むという考え方です。

凄く回りくどい話をしてしまいましたが、現場で「あなた」がもっと速くなろうとした時に必要な対処法を自分で見付けられるようになってもらいたい…というのが説教臭くて恐縮ですが私の意図です。どうしたら速くなれるか?という具体策は運転スキルや走るステージ、乗る車によって千差万別です。そういう意味では、古典的ながらも有識者と一緒に走りに行ってレクチャーを受けるというのはとても効果的な手法なのですが…現実的には自力で考えるしかないという状況が多いかと思います。そういう走り考える葦にとっての拠り所として活用していただければと、ブログネタを考えております。

最もシンプルな速さの本質

引っ張り過ぎました…いい加減に本題に入ります。今回お伝えしたい公式は以下になります。

  • タイム=距離/平均速度

内容としては小学校で習うレベルで当たり前過ぎる…のですが、結構これが役に立ちます。おおよそのモータースポーツでは決まったコースに対してのタイム (走破時間) を競います。このタイムで勝ち負けを決めているわけですが、極限まで単純化するとタイムは「距離」と「平均速度」の二つのファクターで決まります。つまり、タイムが遅いのは遠回りしているか速度が低いかのどちらかが原因です。そしてこれらは走り方、特にライン取りで大きく左右することができます。組み合わせとしては4パターンですね。

  • ①距離が短く、速度も速い
  • ②距離が短く、速度は遅い
  • ③距離が長く、速度は速い
  • ④距離が長く、速度も遅い

①、④のパターンはいいとして、悩ましいのは②、③のトレードオフを迫られた場合ですね。よくあるパターンとしてはいわゆるウェットラインです。概ねコーナーで距離の短いイン側は路面に溶けたタイヤのゴムが乗っていることが多く、雨ではそれが滑りやすい路面となってしまう。逆にアウト側というとゴムが乗っていないので水捌けがよくグリップは高いものの、外を回ることになり遠回りになってしまう。これは車やコースレイアウトによって最適解が変わるので実際に試してみて速い方を選択する作業が必要になります。

といったように、特にライン取りで重要になる概念です。車によってコーナーが得意だったり直線が得意だったり色々特性があります。コースによっても距離のロスを承知で速度を上げるのが有効だったり逆もまた然り。でも方策として距離を稼ぐか速度を稼ぐかの二つに一つしかないというのは、走りを精査する上で強力な手段になります。本当にコース上の全区間で二つのファクターの最適化をしきれているか?と考えるともう一段速くなるための改善点が見つかるかもしれません。

以上、ご参考になれば幸いです。今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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